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【水質】湧出水「環境影響なし」*旧北炭幌内*調査委が最終報告(北海道)

 2013年に市内幌内の旧北炭幌内炭鉱で立て坑から坑内水があふれた問題で、専門家 らでつくる調査委員会(委員長・五十嵐敏文北大大学院教授)は24日、「環境などへの影響はな い」とする最終報告をまとめた。  同委員会は市の担当者や大学教授ら7人で構成。13年9月から1年間、坑内水の流量や水質に ついて毎月調査した。

 

 報告によると、流量は天候によってばらつきがあるが、昨年5月には最大毎分4・0トンを観測。 「(13年6月に市などが設置した)現状の排水路で問題はないが、処理能力の高い排水路の整備 が望ましい」とした。水質については、水質汚濁防止法が定める排水基準項目を全項目で通年で 下回ったことから「坑内水が流入する幾春別川への影響はない」と結論づけた。

 

 坑内水の利用については、水温が38度前後で安定していることから「融雪や農業用ハウスの加 温などの活用が考えられる」とする一方、流量が不安定なことや塩分の多い水質を課題に挙げた。 委員会は同日、小林和男市長に調査結果を報告した。

 

出典:2015/02/25 北海道新聞 朝刊

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