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【土壌】豊洲新市場の地下水管理システム/都が開場に合わせ稼動(東京)

 東京都が豊洲新市場に導入する地下水管理システムが備える機能は(1)揚水機能(2)水位観測機能(3)水質モニタリング機能(4)浄化機能(5)貯留機能(6)自動制御機能――の6つ。地下水位観測井戸を計21個所(5~7街区各3個所)、揚水井戸(5街区19個所、6街区14個所、7街区25個所)を計58個所に加えて、各街区に浄化施設棟を設置する。

 


 地下水位観測井戸では、地下水位(日常管理水位はA・P・+1・8m)を常時計測する。また、ベンゼンやシアン化合物、重金属(ヒ素や鉛など)などについて水質モニタリングを行う。
 揚水井戸は地下水面の上昇を防止し、日常管理水位の状態を維持するように揚水処理する。水位上昇時は自動的に揚水ポンプが稼働する仕組み。水質モニタリング機能も持つ。
 揚水した水は各街区の浄化施設に送られ、原水貯留槽で自動的に水質の分析を行う。下水排除基準を超過した場合、浄化施設で浄化し、下水道へ放流する。
 揚水井戸の水位情報や揚水ポンプの稼働情報、浄化施設の水質情報などはすべて7街区に設置する管理施設棟で集積される。
 都は地下水管理システムを来年11月の新市場の開場に合わせて稼働する予定。 開場までの期間は年4回のペースで地下水のモニタリング調査を行い、地下水管理を徹底する。
 地下水のモニタリング調査は「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン」に基づき合計201本(5街区72本、6街区61本、7街区68本)の観測井を設置。分析項目はベンゼンやシアン、ヒ素、鉛、水銀。
 第1回(試料採取日は昨年11月中~下旬)、第2回(同今年1月中~下旬)のモニタリングの調査結果はいずれも「すべての観測個所で土壌汚染対策法における地下水基準以下」としている。

 

出典:2015/03/16 週刊水産タイムス 

 

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