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【水質】市長に直訴 市民団体、建設残土搬入問題で(茨城)

 鹿嶋市の環境保全を訴える市民団体「残土問題と自然環境を考える会」(立原勝男会長)は1月19日、同市宮中のショッピングセンターで開かれた「市長と語る午後」で、同市和の花の山地区における無許可での建設残土、産業廃棄物の搬入・埋め立てが疑われる問題の早期解決、周辺地域の水質調査実施を内田俊郎市長に直訴した。

 問題とされる埋め立て現場は大野ふれあいセンター近くの谷地。同団体の調べでは、2008年5月に廃棄物処理法違反で逮捕者が出た埋め立て場所と同一で、実施しているのは前回逮捕者の関係者としている。昨秋から毎日のようにダンプでの搬入が続いており、周辺住民から飲料水など環境への悪影響を不安視する声が上がっているという。同団体は昨年11月から複数回にわたり市議会、市環境課に問題への対応を要望しきたが、状況が変わらないため今回の行動となった。

同団体の立原会長は、写真などを使って内田市長に埋め立て現場の状況を詳細に説明し「埋め立てが始まってからもう4カ月。近所の人は洗濯物も干せない状況。1日も早くダンプの出入りを止めてほしい」と訴え、市の残土条例の強化や水質汚濁防止法による周辺地域の水質検査実施も要望した。これに対し内田市長は「担当も承知しており調査段階。県が動かなければ解決できない部分はあるが、市ができることは対応する」とした。

同団体は、埋め立て現場周辺の土、水のサンプルを採取して市に持ち込むなど、市などに対して今後も要望を続けていくとしている。


出典: 2013/01/20 茨城新聞朝刊A版
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