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【リサイクル】石綿飛散防止せず工事 秋田の建設会社 市が改善報告求める(秋田)

 秋田市は9日、同市山王のビル解体工事を請け負った市内の建設会社が、建物のアスベスト(石綿)使用の有無を確認せず、飛散防止対策も取らないまま工事にかかった上、アスベストが吹き付けてある鉄骨を潟上市の資材置き場に搬出していたと発表した。市は建設リサイクル法違反の疑いもあるとみており、関係者に改善報告を求めている。

 

 市によると、ビルは築約40年で、現在は空き状態。建設会社は4月23日、ビルにアスベストは使われていないとする工事届け出を市に提出したが、その後の調査で、鉄骨にアスベストを含んだ吹きつけ材が使われていたことがわかり、秋田労働基準監督署が同社に作業停止命令書を出した。

 

 市などが6月30日に再び解体現場に立ち入ったところ、既に、鉄骨を潟上市の関連会社の資材置き場に運び出していたという。
 アスベストは肺がんなどを引き起こす有害物質で、現在は使用禁止。含有の有無を確認するには分析調査が必要だが、解体工事でこれを怠り、後に発覚する例が全国で相次いでいる。今回の現場の空気中アスベスト濃度は規制値内で、市は「飛散や健康被害は確認されていない」としている。

 

出典:2015/07/10 東京読売新聞 朝刊

 

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