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【土壌】土壌汚染:小高工高で 水銀と化合物、基準値の34倍検出 南相馬(福島)

 県教育委員会は19日、南相馬市の県立小高工業高校敷地内で、土壌汚染対策法に基づく基準値を超える有害物質が検出されたと発表した。水銀とその化合物が基準値の最大34倍検出された。周辺に井戸水を飲用している住宅はないとみられ、付近住民への健康被害はないとしている。


 同校は7月から校舎を解体し、跡地に小高商と統合した上で新校舎の建設を予定している。県教委が解体前に実習棟の敷地約9500平方メートルで土壌汚染状況を調べたところ、水銀とその化合物が溶出量基準値の1・8~34倍▽鉛とその化合物が溶出量基準値の1・4~9・8倍▽鉛とその化合物が含有量基準値の1・3~3・1倍――検出された。結果を受け、県教委は相双地方振興局へ報告。同局が今後、汚染除去の措置が必要かどうかなどを調べる。県教委によると、1975年ごろまで実習棟で水銀や鉛を使用していたために基準値超えの有害物質が検出された可能性があるという。この影響で解体工事の開始が最大2カ月程度遅れる見通しだが、統合校は予定通り2017年4月に開校したい考え。

 

出典:2015/05/20 毎日新聞 地方版

 

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