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【土壌】信大病院の駐車場敷地 基準を超す水銀と鉛検出 近く立体化工事、流出防ぐ措置へ(長野)

 松本市と信州大病院(松本市)は6日、同市旭の同病院駐車場敷地内の土壌から、土壌汚染対策法の基準を超える水銀と鉛が検出されたと発表した。市は同日、検出された場所を「形質変更時要届出区域」に指定。掘削する時には県知事への届け出が必要になる。一帯には立体駐車場の建設を予定しており、同病院は周辺住民に状況を説明し、汚染土壌を掘削する時はコンテナに収容するなど、水銀、鉛の流出を防ぐ措置を取る。

 

 立体駐車場の工事は13日から9月末までの予定。同法に基づき、工事前に6区画(1区画10メートル四方)に分けて土壌を調べたところ、1区画で基準値の5倍以上の水銀を、2区画で基準値の約2倍(最大値)の鉛を検出した。3月2日に松本市に調査結果を提出したが、原因は特定できていない。

 汚染が広がる範囲とされる半径80メートル以内に飲用井戸がないことなどから、市は健康被害が生じる恐れはないと判断。汚染物質の除去などは不要な形質変更時要届出区域に指定した。

 同病院によると、2区画で工事をするのは5月15日以降。工事の際は高さ3メートルの仮囲いを立て、掘削した土壌はコンテナに収容する。防水シートで遮蔽(しゃへい)して保管し、基礎工事が終わった時点で埋め戻す。「行政の指導を受けて適切に対応する」としている。

 

出典:2015/04/07  信濃毎日新聞 朝刊

 

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