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【化学物質】液化石油ガスタンクや常圧蒸留装置一部停止、製油所の検査で法令違反(岡山)

 A社は、水島製油所(岡山県倉敷市)のB工場で2000年以降、検査内容を虚偽報告する法令違反があったと発表した。関連する液化石油ガス(LPG)タンクや常圧蒸留装置(石油精製能力日量20万5200バレル、同社全体の15%)を順次停止し、安全性を確認するまで停止する。停止中は他製油所などが対応し製品供給には支障はないという。

 6月末の補修工事で過去の記録におかしい点があり、全体を調べたところ同工場に26基あるLPG球形タンクの18基で検査記録を偽る高圧ガス保安法の違反が判明。7月13日付で県などに報告した。

 同社によると、同工場では旧組織時代から、県に届け出ずに実施したタンク補修工事を記録上は記載しなかったり、溶接工事の対象個所を減らすためタンクの厚みを水増ししたりすることが続いていた。タンクや常圧蒸留装置には基準を満たす厚みがない箇所も見つかった。

 同製油所のC工場でも昨年2月、大気汚染防止法などに定められた排ガス中のばいじん濃度の測定を31年間していなかった違反が判明している。


出典: 2012/07/17 日経産業新聞

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