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【土壌】甲府工場跡地、汚染物質除去へ 年内に方法決定(山梨)

 甲府市のA産業・甲府工場跡地の土壌から、環境基準を超える汚染物質が検出された問題で、同社が汚染物質を除去する準備を進めていることが30日までに同社への取材で分かった。年内にも適切な処理方法を決めるとしている。

 同社は除去方法を決めるため、表層に土壌汚染が確認された場所を中心に汚染の深さを調べるボーリング調査を実施。今年末までかかる見通しで、詳しい汚染状況を把握し処理方法を決める。現時点で汚染土壌の撤去や薬剤による無毒化が考えられるという。
 同社広報課は「県や甲府市の指導を受けながら、人体に害のない環境基準に適したレベルまで、責任を持って処理する」と説明。一方、跡地の活用法は「未定」(同課)としているが、地元関係者によると、住宅や商業施設など複数の開発業者が購入を検討しているという。

 甲府工場は昨年9月に操業を停止。土壌汚染対策法に基づき、同社が今年5月上旬までに跡地の表層部分(地下50センチ)を調査したところ、環境基準の約140倍に当たる鉛、約3倍のフッ素、約3・7倍のヒ素が検出された。
 県と甲府市は8月下旬、約5ヘクタールの敷地のうち、延べ約2万3800平方メートルを汚染区域に指定し、立ち入りを禁止。周辺住民からは健康などへの影響を不安視する声が出ていた。

出典:2014/10/01付 山梨日日新聞

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